松本知之の陶芸作品や日々のこと。
![kuroba003-002[1]_convert_20120326063423](https://blog-imgs-47-origin.fc2.com/m/a/t/matsumototomoyuki/20120326063522976.jpg)
今回が僕のブログの記念すべき100回目の更新になります。
昨年の3月に始め、今年の3月で100回です。
概ね3~4日に1回更新出来たのは自分でもギリ合格点かな?と思います。
始めた頃は仲の良い友人や身内しか見ていないような状態でしたから(笑)
最近はFace Bookともリンクさせたりとしているうち、
僕の作品や活動を見て頂く機会が増え、本当に有り難く思っています。
それに比例して、仕事量も増えてきました。
個人からのオーダー品や飲食店からの注文、個展や1日陶芸体験教室。
今年は結婚式の引き出物や、スポンサー的会社とのコラボで、
関東でも僕の器をご覧頂ける機会も増えそうです。
ところで普段「工房」や「アトリエ」と呼んでいるこの場所、今更ですが
「Ceramics Studio & Gallery ~Clover~」という名前が付いています。
由来はもちろん、見つけると幸運が訪れると言われている「四つ葉のclover」です。
音楽や小説や映画は、それを通して感銘を受けることも多々あることでしょう。
でも僕が作ってるモノは、所詮やはり「器」なんです。
手にした人の人生に大きく影響を与えられるようなモノではないと僕は思っています。
ただ、僕の作った酒器で一日の疲れを癒すためにお酒を飲む、
ただ、大切な恋人・夫婦と毎朝僕のコーヒーカップでモーニングコーヒーを入れる、
ただ、玄関口や食卓に僕の作った花器に季節の花を生ける。
その時に感じる「小さな幸せ」のお手伝いを出来るような器を作りたいと常々思っています。
その思いとピッタリと合った言葉が「clover」だったのです。
これからも、日々の中にあるほんの小さな幸せのアクセントになれる。
そんな器を作り続けたいと思っています。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
これまでに出会えた全ての人達に感謝を。
陶芸作家 松本 知之

この写真は4年前に都内での個展で展示したパスタ皿です。
この器には少し思い入れがあります。
それは、実はこの器は完成直後に買い手が決まったので、
正直僕の手元にあった時間は数時間だったのです。
個人的にも気に入っていた作品だったのですが、今はこの写真1枚しか残っていません。
周りの友人達からは、
「自信作が1日も経たない間に売れてしまうと寂しくないですか?」とか、
「自分で気に入った作品は手元に置いておきたいとか思わないですか?」
とよく尋ねられます。
でも僕は一切そう思いません。
(実際にはそう思わないようにしています)
自信作は、可能な限りすぐに手放したいと思います。
それは何故か?
答えは、自信作が常に手元にあると妙な満足感を感じてしまうからです。
反面、すぐに手放すと「よし、またもっと良い作品を作ってやる!」
とモチベーションが上がるのです。
「自分の作品には固執するな」
僕の好きなアーティストに教えて頂いた言葉です。
これからもどんどん良い作品を作って、
どんどんお客さんへ届けていきたいと思っています。

もう5年以上前の雑誌。
新幹線の中の暇つぶし程度で偶然買ったのがコレでした。
内容は、京都で活躍している職人さんやその店舗を紹介している本です。
そして、当時会社勤めしていた僕の背中をそっと押してくれた本です。
色々な職人さんのメッセージもたくさん載っていて、その中の靴職人の方の
「やりたいことがあれば、何とか、何でも、出来るもんですよ」
この言葉で、当時の僕が肩に背負っていた見えない荷物が軽くなったコトを今でも覚えています。
何となく今、僕がやっていることをイメージするきっかけになりました。
今のこの時代で、京都で物作りをして生きることの幸せを僕が感じるのも、
この本がきっかけだったのだろうと思います。
僕の始まりの始まり。

もう随分前からギャラリーをもう少し改装しようと思ってるのですが。。。
遅々として進まない(苦笑)
幸いにも色々な方面からご注文を頂くことが多くなってきました。
先週末は僕をサポートしてくれる会社の社長方々と、
プロジェクトについて打ち合わせをさせて頂きました。
詳細はもう少し形になってからお伝えしますが、
僕みたいな個人でやってる陶芸作家としては本当に心強い仲間です。
飲食店からのご注文も増えてきました。
100、200の単位となると嬉しい反面、随分とお待たしさせてしまうのが心苦しい限りです。
個人で注文を頂いてる方々も同様です。もう少しお待ち下さいませ!
ほぼ独学の僕にとって、一番の悩みは「手際よく、尚且つ良い作品を作れるようになるコト」です。
これは矛盾しているように聞こえますが、やはりもっと上を目指すためには必要なコトなのです。
僕の好きな絵描きさんの言葉、
「進化しないと、絶滅するのだ」
僕も早く・もっと「進化」して、「絶滅」しないように頑張って行きます。
こんな僕ですが、今後とも宜しくお願い致します。